故ジョン・フラナガン教授 IBIC賞受賞

故ジョン・フラナガン教授
2026年8月30日から9月3日まで、カナダのウイスラーで開催されたInternational Beam Instrumentation Conference (IBIC2026) で、IBIC賞がKEK加速器研究施設の故ジョン・フラナガン教授と米国・ブルックヘブン国立研究所 (BNL) のManfred Wendt氏に授与されました。
今年新設されたIBIC賞は、荷電粒子ビーム計測分野における生涯にわたる功績を称えるものです。この賞は、革新、技術的リーダーシップ、そして創造的な問題解決を通じて、同分野の発展に持続的かつ多大な貢献を果たした個人に授与されるものです。
フラナガンさんは、KEKB加速器、SuperKEKB加速器およびATFでの研究を通して、可視光およびX線を使ったビームサイズモニターシステムや、個別バンチフィードバックシステムの開発・研究に従事しました。特に、X線天文学で使われていたCoded Aperture(符号化開口)を使ったX線サイズモニターを加速器に適用する開発を主導し、日米科学技術協力事業を通してCesrTA(米国・コーネル大学)、ATF2 (KEK)で実験を行い、実時間での個別バンチビームサイズ測定の先駆けとなりました。このシステムはSuperKEKB加速器の両リングにも設置され、ビーム調整の要のモニターの1つとなっています。
誠に残念なことに、フラナガンさんは2020年3月に病気のため逝去しましたが、今回のIBIC賞により、その生涯にわたる功績が称えられることとなりました。
8月31日に行われた授賞式には、御伴侶の増澤 美佳(ますざわ・みか)KEK名誉教授が出席し、感謝のスピーチを行いました。

授賞式で紹介されたフラナガンさんの功績

スピーチをする増澤 美佳名誉教授

ともに受賞したManfred Wendt氏(BNL)(中央)

贈られたトロフィー


